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殺菌、除菌、抗菌どう違う!?

コロナ禍で敏感になり、街中でも、この3つの言葉を耳にしたり、目にすること多くなってます。

この3つ、何が違うのか?なんだかどれも似たイメージで、でも少しづつ意味が違っています。

読んで字のごとし!? 

      菌を殺す、除く、抵抗ってことはなんとなく理解できますが、

この辺をもう少し深く見て行きましょう。

1.似ているこの3つの違い

「殺菌」、「除菌」、「抗菌」は色々な場所で目にします。殺菌は、法律(医薬品、医療機器の有効性、安全性品質の確保等に関する法律)に基づいて効果の認められた医薬品、医薬部外品のみで表示されるものです。
「除菌」、「抗菌」は法律の規制がありません。コンビニ、スーパー等でもよく見かけるのはこの2つです。

★ここでチョット!!
 医薬品と医薬部外品の違い???
医薬品は、病気の予防、治療を目的とし、医師の処方または、薬剤師や登録販売者の助言が無ければ購入できず、医薬部外品は、不快感、タダレ等美病気の予防、衛生を目的とした薬で、有効成分が一定の濃度で配合されている。
医薬品より効果が穏やか。整腸剤、薬用化粧品等がそれに当たります。

2・殺菌とは?

殺菌は、「菌、ウィルスを殺す」効果のことになります。対象とする菌の種類や死滅量に明確な定義はなく、例えば全体の10%の菌でも死滅させれば「殺菌」と表示できます。
「殺菌」という言葉は、先ほど述べた、法律に基づき効果の認められた消毒液等の医薬品や薬用石鹼等の医薬部外品のみ使用できる表現です。
食用洗剤に殺菌効果があっても「殺菌」と表現できません。

3.除菌とは?

除菌は、「菌を減らす」効果のこととなり、菌を殺さなくても例えばスプレーして拭き取り、菌が減っていればOK!
除菌も殺菌と同様に、どの程度の菌を減らせるかのきまりはありません。そのため、業界団体等が
独自の基準を設け、除菌の定義や除菌と判断する基準を定めています。

★また、またチョット!!
 極論ですが、水道水で手を洗っても少しは菌も落ちる・・・これも除菌!?

4.抗菌とは?

抗菌は、「菌の繫殖を抑える」効果のこととなり、菌を除去したり殺したりする効果はなく、菌の住みにくい環境を作る。
こちらも基本的に対象となる菌や菌の量等の定義はなく、業界団体等で基準を設けています。例えばJISでは、「製品の表面における細菌の増殖を抑制する状態」と定義し製品の表面と比較して細菌の増殖割合が1000分の1以下である場合抗菌効果があると規定している。キッチン用品、おもちゃ、ドアノブ、トイレ、浴室用品で見かけます。

★ここでまたまたチョット!!
  抗菌は、菌を殺したり減らしたりしないのに効果のはあるの?

細菌による病気は、細菌が一定数以上に増殖したときに初めて症状が出ます。したがって、細菌がスマホ、ドアノブに付着していたとしてもできる限り少ない細菌量でとどめておくことが重要で抗菌加工はこれに当たります。

5.あと耳にする。滅菌、消毒

滅菌とは、有害、無害に関わらず、全ての菌、ウィルスを死滅、除去することで、これには定義がはっきりしていて、菌やウィルスを100万分の1になることを滅菌としている。   (ドラマでも時々、滅菌室というワード出ますよね)

消毒は病原性のある微生物を死滅、除去し害のない程度にすることで、殺菌とも似ていますが、消毒の目的は、無毒化で細菌の死滅ではなく、病原体の感染力を不活性化にすることです。

※消毒には、消毒液のような薬物以外で、煮沸消毒、日光消毒、紫外線消毒、焼却消毒の方法もある。

6.最後に

菌の中には有害なのものと、体内、皮膚等で我々にとって重要な菌もいます。
例えばビフィズス菌などの腸内細菌もそうです。腸内細菌のバランスをとることで免疫力を高めることも分かっています。
殺菌、除菌、抗菌とやりすごると良い菌までなくしてしまいます。
善玉、悪玉を見据えて、免疫力をつけましょう。
但し、神経質になりすぎずとは言え、今のご時世、コロナ禍ですので、必要な殺菌、除菌等の手洗い、うがいと3蜜回避は心がけましょう。